2010年7月8日木曜日

河北新報 1票のリアル

先日、参院選に向けてご意見を聞かせていただきたいと河北新報の方からご連絡いただきました。

あまり政治的な主張ってないし、参院選に向けてっていわれても困るなぁ

と思ったのですが、匿名で、誰だかわからないようにしときますと言われ、それならいいかなってことでお話を受けました。


それが、7月6日付の河北新報に載ったということで連絡があり、読ませていただきました。


思ってた以上にというか、自分でもこんなにちゃんと話せない、というほどに私の考え方が上手く表現されてて、これなら匿名ではなくて実名でよかったと思い、ここに紹介させていただくことにしました。

文章中は、丹野幸文となっていますが、
正しくは、工 信幸です。


河北新報のWebでご覧になれますので、是非読んでみてください。
河北新報 1票のリアル(6) 7月6日付

**********
7/9追記
上記の河北新報Web上でご覧になれるのは一ヶ月くらい
それ以降は見れないということなので、引用という形でここに転載させていただこうと思います。
河北新報 福島総局 中島様
本当にいい記事をありがとうございました。


お手元に7/6の河北新報をお持ちの方は紙面でどうぞ!
ちなみに同日の紙面には昭和村のカスミソウに関する記事も載っています。


>
> 1票のリアル・参院選(6完)
> 山里の自立、後押しを/新規ムラビト=福島県・36歳男性
>
>
>  「政治には期待しないし、失望もしない」。それが信条だった。
>
>  丹野幸文さん(36)=神奈川県出身=は2008年春、福島県会津地
> 方の山間部で新規就農した。結婚当初から、夫婦で「田舎で子育てしたい
> ね」と話し合っていた。今は妻と子ども3人の5人暮らし。約75アール
> の畑を借り、主に花を栽培する。
>
>  大学卒業は就職氷河期の1997年。アルバイトや派遣を経て、01年
> に大手宅配会社に就職したが、職場は規制緩和や郵政改革に揺れ動いた。
> でも、政治に人生を変えられたとは思っていない。
>
>  政治に無関心なわけではない。選挙公報をじっくり読み、投票してき
> た。スポーツ観戦に近い感覚だったかもしれない。「都会では、政治が遠
> い。何を考えても届かないし、自分にも影響はなかった」と振り返る。
>
>  移住して、政治との距離が少し縮まったような気がする。
>
>  自民党政権の下で編成された09年度補正予算で、トラクター購入費の
> 半額助成を受けられることになっていた。それが政権交代で凍結された。
> 納品は秋から冬に延び、昨年の農作業には使えなかった。
>
>  山里で人々が政治に寄せる思いは都会よりも、かなり濃い。
>  「ほとんどの家の居間に政治家のポスターが張ってあるのに驚いた」
>
>  地域振興を目的としたいろんな名前の補助金に触れる機会も増えた。高
> 齢化率が50%を超える地域。産業も地域社会も補助金に支えられて存続
> している。「国や県は山間地に結構カネを使っている。住民は半分、公務
> 員のようだ」と思う。
>
>  新規就農の情報は自治体が東京で開く説明会で集めた。住居費や畑の借
> 地料などは今も半額助成を受けている。「自分も補助金には随分助けられ
> ている。ありがたいという気持ちでいっぱい」。でも、それでいいのかと
> 思う。
>
>  「いつまでも補助金頼りでは、自分も地域も破綻(はたん)する。感謝
> しているからこそ、地域で自立できるシステムをつくりたい」
>
>  2年後をめどに専業農家として自立するのが目標だ。「農業収入だけで
> 楽しく子育てして暮らしている姿を見せられれば、外から人が来るし、外
> に出た人も戻ってくるのでは」と期待する。秋には子どもが増える。さら
> に、もう1人は欲しい。
>
>  「日々の生活の中で地域を盛り上げたい」と、消防団や伝統工芸の伝承
> などに積極的に参加する。地域活性化のNPOでも活動している。
>
>  国を良くしようとすることが「政治」なら、自分がしていることも、小
> さいながら「政治」の一つの形かもしれないと考えることがある。
>
>  国の政治に期待するとすれば、「地域を担う人々のつながりを支援する
> こと」。つながりが深まり、広がることで、自立できる地域も増えていく
> だろうから。(福島総局・中島剛)
>


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